青い空 2009

青い空 青いまま

小俣町日本語学習支援グループ
2009年1月・会員通信 NO.3                 ☎0596-22-3726(慶蔵院)  

「いっぽ教室」見学会の報告

当「会報」の記事の為、作成者の市橋先生からお借りした「報告書」ですが…今回は、全文を転記掲載致しました。市橋先生、有り難う御座いました。 (事務局)


見学月日:10月30日(金)

場所:松阪市の外国人児童のための初期適応支援教室「いっぽ」

・「いっぽ」への通学児童は、学校登校日の月曜から金曜日(8:30~11:30)で出席扱い。5限目からは他の児童と一緒に勉強し、

見学内容:日本語支援授業風景とミーティングの様子

・ミーティングは、児童がバスに乗り込んだり、自転車で地区の学校へ帰路に着いた後、1時間~1時間30分間程度、教育委員会の職員さんとボランティアさん間で行われます。
・内容はその日の担当児童の様子や、ボランティアが日本語支援のために知っておきたい文法の勉強など、日によって課題は違うようです。

見学会の感想

市橋たね子 私は、長年日本語支援に携わってきたにも関わらず、就学児童との勉強には無縁であったため、慶蔵院さんで日本語のサポートをさせていただく日々の中で、自分の至らなさ、戸惑い、そして幾多の疑問にぶつかりました。少しでも前へ進む力になればと、昨年立ち上げた松阪市の「いっぽ」教室の見学を計画しました。
 日本語教育支援に必要な就学児童への接し方・教え方を教わろうと「いせ日本語教室」のボランティアさんにも希望者を募り、一緒に見学させていただきました。そこで私は、図らずも児童への接し方・教え方以上に大切なことに気付かされました。子どもの教育には、行政・学校・保護者・支援する人びとの連帯、そしてその人たちの情熱が地域の子どもを慈しみ育てるのだと。当たり前のことができていない寂しさを感じました。明日を担う子どもたちを日本人とか外国人という区別なく皆で育てよう!!

佐々木ちひろ 10月30日、松阪市の外国人児童生徒のための初期適応支援教室「いっぽ」教室さんの見学会に参加させていただきました。教室を見学させていただいてとくに強く印象に残ったことは、教室・自治体・学校・保護者間が連携を取り、協力しながら子どもたちの支援を行っていることと、教室のスタッフの方々が温かい心で子どもたちの支援を行っていらっしゃることでした。
 教室・自治体・学校・保護者間の連携と協力により、子どもたちの教室への通級・教室の運営・子どもたちの日本の学校生活や習慣への適応等がよりスムーズに行われています。授業中は、スタッフの方々が熱意をもって子どもたちに日本語の指導をしていらっしゃいます。授業後のスタッフミーティングでは、子どもたちの様子が愛情をもって語られています。今回の見学を通して、いろいろと貴重な勉強をさせていただくことができました。

宮谷久美子 見学会では、いろいろな刺激を受けました。市や教育委員会が協力的で、教材やシステムがしっかりしていたことに驚きました。リーダーの方が各学習者について、その日の予定を準備されていて、ボランティアの方々が指導し易くされていました。しかし、リーダーさん一人の負担が大きいのではないかと感じました。
 ボランティアの方々は予習の必要ないということでしたが、ミーティングで勉強会をされていて、良いなぁと思いました。担当が毎回変わるということで、学習者が子どもだと、ある程度、懐いてもらったほうがいいような気もしましたが、どの方法がベストか…難しい所だと思います。他の現場を見ることは、とても勉強になりました。

講師の先生方、遠くまでのお運び御苦労さまでした。本年もご活躍下さい。紙面の都合で行間は詰めました。

会員通信『青い空 青いまま』は、4月・7月・10月・1月の年4回の発行を予定。

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は4月・7月・10月・1月の
年4回の発行を予定。
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